「剽窃を楽しむ芸術」を作っていたにすぎないのだろうか。(…)ただ、剽窃が本当に「剽窃を楽しむ芸術」になるためには、表面をなぞるだけの模倣や、安易な借用ではだめであって、そこに何らかの発見がなければならない。
-------------------大岡昇平「盗用の証明」(1979)
同人二次創作に法的裁きは下らない。
およそ模倣によって成立する全ての作品は、善きにしろ悪しきにしろ、その成果の半分乃至以上が原作のせいである。それは痛く思い知っている。知っていながら書くのであるが、知らずに書く二次創作者と、表層的には毫も違わない。だが、しかも、剽窃者としては、私の方こそ愉快犯であり確信犯なのである。
この記事にトラックバックする